アフィリエイトの成約が発生しない原因について解説しています。
「技術的な問題・戦略のズレ・基本のズレ」といった3つの点に分けて解説していますので、自サイトの状況に合わせて「アフィリエイトで成約が発生しない原因」が特定でき、対策が立てられるようになります。
この記事の信頼性
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成約が発生しない原因はどこにある?
「アフィリエイトで成約が発生しない場合」にはどれも解決できる原因があります。以下一つ一つチェックして自サイトに該当しそうなものを見つけてみてくださいね。
- アフィリエイト商品に見合った表示回数が出せているかを確認
- ASPでアフィリエイトリンクのクリックを確認
- 以前少し成約があった場合
①アフィリエイト商品に見合った表示回数が出せているかを確認
対策キーワードでの表示回数がどの程度になっているかがアフィリエイトの成約を取れるかどうかの目安です。
step
1CTRの確認
まずはASPにログインして、サイトに貼り付けているアフィリエイト商品案件を表示させ、CTRがどの程度かを確認します。
Click throgh rate:クリックされた回数/表示回数
例えば、以下のようにCTRが1.05%のアフィリエイト商品の場合は、「100回アフィリエイトサイトが表示されて1回アフィリエイトリンクがクリックされる」といった案件になります。
出典:rentracks
1回アフィリエイトリンクがクリックされるために100回表示されなけれなならない商品。
step
2サーチコンソールで表示回数の確認
次にグーグルサーチコンソールで「対策キーワードでどれだけ表示回数が出ているか?」を把握しておきます。
「検索パフォーマンス」→「検索キーワード」で対策キーワードを入力して適用を押す
前述のレンタルサーバー案件は、”100回表示されて1回クリックされる見込みがある商品”でした。
この場合対策キーワードで下のような表示回数が出せているならばそこそこクリックされる見込みはあると踏んでいいことになります。
※ただのシミュレーションですが、8.93万回の表示で93765回のクリックの見込み
アフィリエイトは商品ごとにCTRがあり、「サイトが何回表示されたら1クリックされる」といったように相当数表示された上でクリックされる、という考えのもとに成り立っています。
step
3表示回数から判断
チェックポイント
アフィリエイト商品のCTRに見合った表示回数が…
- ある:次の②へ
- 足りない:下記
アフィリエイト商品のCTRに見合った表示回数が足りていないのであれば以下2つが考えられ、「どうやって表示回数を増やすか?」を考えて記事数をさらに追加したり、クオリティ向上を検討すべきです。
- まだアフィリエイトサイトが育っている途上(関連記事の追加が必要)
- 記事の評価が足りず、クオリティの向上が必要
サーチコンソールでのクエリと順位を参考にして、10位以下~50位以内に入っているクエリについて改善を行うなどしてみるのがおすすめ。
理由は10~50位以内に入っているクエリは、上位表示の見込みが十分あるクエリだからです。
②ASPでアフィリエイトリンクのクリックを確認
step
1ASPでリンクのクリック状況を確認
次にASPにログインして該当アフィリエイト案件のクリック数と成約数を確認します。
▼筆者の初心者の頃のデータ
表示回数 | クリック数 | CTR | CVR | |
案件A | 3177 | 59 | 1.86 | 22.03% |
案件B | 1321 | 11 | 0.83 | 45.45% |
上の美容案件Aの場合は以下のようなデータになっています。
- 59回クリックされて13回成約が発生している
- CVR:22.03%
CVR・Conversion Rate:成約数/リンクのクリック数
step
2CVRのデータから判断
上のASPのCVRの実績データから、以下のように対策をしてみましょう。
チェックポイント
- リンクがクリックされているのに成約がない
:アフィリエイトの戦略のズレを修正 - 表示回数が上がっているのにクリックされていない
:スマホユーザーの問題から取り掛かる
③以前少し成約があった場合
以前までは成約があったのに急にが発生しなくなった場合、まずはアクセスが急激に減っていないかをグーグルサーチコンソールやアナリティクスで確認します。
アクセスが急激に減っている場合は評価が下がっている可能性が高いかもしれません。当分の間静観しても変わらないようであれば、サイト全体のクオリティ改善が必要です。
その上で「サーチコンソールやアナリティクスのデータは問題ない」といった場合は下記を参考にしてみてください。
- スマホユーザーの問題に取り掛かる
- ニッパチに該当する(時期的問題)
スマホユーザーの問題に取り掛かる
これまでお伝えしてきたような流れからアフィリエイトで成約が発生しない場合、スマホユーザに向けた問題の改善を検討してみましょう。
以下はサーチコンソールのディバイスごとの検索順位の平均(サイト全体)を示しています。
まずはサーチコンソールでスマホでのサイト全体の順位の確認することをおすすめします。
現在のインターネット検索はスマホなどのモバイルによるディバイスで閲覧されている場合が7割超と言われています。
ですから現在のアフィリエイトサイトでは「スマホユーザーを意識できているか」で成約率がまるで違ってくるといって過言でありません。
スマホユーザーに見合ったコンテンツにできれば、成約が発生しやすくなる場合も多くあるのです。
- スマホユーザーに見合ったコンテンツにする
- ページスピードを改善する
①スマホユーザーに見合ったコンテンツにする
具体的な対策としては、スマホ実機で自分のコンテンツを確認しながら、改善点のあるコンテンツを修正していきます。
アフィリエイターはパソコンで黙々と作業していますよね。。モバイルで自サイトを見るのは”意識してないと”できません。
モバイルで自サイトを確認し、アフィリエイトサイトに訪れるユーザーの7割を占めるスマホユーザーを意識して、下のような「自分で突っ込んでみる視点」を持ってコンテンツを改善して行きます。
自分突っ込みの例
- パソコンできれいに表示されている表が、モバイルだと崩れている
- 行間が詰まりすぎて読みずらい
- 画像の表示がおかしい
モバイルで自サイトを確認、ダメ出しながらページを適切に修正して行くと、いずれはしっかりモバイルでの評価を得られるようになります。
以下はだいぶ前に私が手掛けたサイトで、モバイル実機でコンテンツを確認しながら改善した後のサーチコンソールのデータです。
「モバイル」は全てのページの平均掲載順位が17位
実際は以下のようなパターンは本当に多いです。
パソコンで記事作成するだけで精いっぱいで。モバイルで確認なんてしたことない。
②ページスピードを改善する
モバイルで検索してくるユーザーに対してもう一つ配慮したいのが「検索結果からURLがクリックされてページが開かれるまでに要する時間(ページスピード)」で、これを配慮しないと離脱されます。
この状態でアフィリエイトの成約を発生させるのは無理になるからです。
グーグルによるサイトの順位付けにはまさにページスピードの速さが含まれていますので、閲覧できるまでに時間がかかるサイトは評価されにくく、順位も上がらないのです。
ページスピードはグーグルページスピードインサイトで調べられます。
枠に自サイトのURLを入れ、20秒もすると下記のようなスコアが表示されるようになります。
私の実感ですと、速度スコアの目安としては以下のように言えると思います。
表示速度評価
- 90~100:良好
- 89~80:おおむね良し
- 79~60:改善点がたくさんあり
- 59~0:大幅な速度改善が必要
グーグルのページスピードインサイトは以下のように改善点を指摘してくれますので、それに従って改善します。
具体的には以下で詳しく表示速度の改善方法について解説していますので、参考にされてみてください。
成約し難い戦略を改善する
成約し難い戦略では、アフィリエイトの認識のズレや詰めの甘さなどが生じている場合もあります。
以下のように対策をして戦略を改善しくことを検討します。
- 成約し難いアフィリエイト案件を見直す
- ターゲットの誤認を改める
- クロージングの前で離脱されているパターンを改善
- 他者にユーザーを奪われないようなコンテンツに修正する
成約し難いアィリエイト案件を見直す
どんなアフィリエイト案件を選んでいるか?が成約の発生を天と地ほど分ける要因の一つです。
以下成約し難い商品の一例として以下1~4を挙げてみましょう。
①商品の販売ページで電話番号が書かれている
商品販売ページで、広告主の電話番号が書いていると、リンクをクリックせず、電話される可能性があります。
この場合成約になりません。アフィリサイトはただの送客ページに成り下がります。
出典:KIRIN
②定期購入の縛りがキツイ
「4回購入が前提」など縛りのある条件で定期購入を促す販売方法をゴリ押ししているようなパターンも成約し難いアフィリエイト案件です。
自分が上のようなキツイ条件の定期購入で購入するかどうかを考えてみると、「ユーザーも同じように考えるだろう」と想像は付くはずです。
③商品や販売ページががそもそも売りにくい・魅力的ではない
以下のようなアフィリエイト案件は成約が決まりにくいです。
- ユーザーをクロージングさせられるページになっていない(古いなど)、わかりにくい
- 需要がそもそも少ない
- 報酬額があまりに高額
高額報酬案件は難易度の高い案件で、初心者が取り組むべきではありません。
高額報酬案件で取り組むべきでない例を挙げると以下のような案件です。
出典:rentracks
このアフィリエイト商品は、「リンクをクリックしたユーザーが、家を購入したら77000円の報酬を支払う」といった内容になっています。
④CV・CTR・承認率のいずれかが低い
前述していたアフィリエイト案件は、CTRはそれほどよくもなく、CVRもかなりキツイ案件でした。
出典:rentracks
上を言ったらきりがありませんが、CTR・CVR・承認率とも100に近ければ近いほど理想的です。
- CV率:成約数/クリック数
- CTR率:クリック数/表示回数
- 承認率:販売会社がアフィリエイターに支払いした件数/成約数
今一度この3つの数字を使って、アフィリエイト案件を比較してみましょう。
例えば以下A~Eは、いずれも全く同じサービスで「登録無料のアプリ」を促すアフィリエイト案件だとします。
A | B | C | D | E | |
CV率 | 3.84 | 14.39 | 2.74 | 9.39 | 2 |
CTR率 | 0.22 | 2.39 | 2.47 | 1.95 | 15.89 |
承認率 | 100 | - | 71.79 | 100 | 81.82 |
報酬額 | 2600 | 1800 | 3000 | 1600 | 1000 |
A-Eのうち初心者アフィリエイターがまず取り組みたいのはDとEです。
案件A
膨大な数の表示回数を挙げないと成約に至らない・CTR率が低い案件です。成約が発生すれば承認率は100%でよいのですが、そこに行きつくまで労力を要します。
案件B
CV率が良いのですが、なぜか承認率が記載されていませんので、何かあると疑って手を付けないほうが無難です。
案件C
CはDやEと比較するとメインで取り組む魅力的な案件とは言えないかんじです。
アフィリエイトは成約をもらったとしても企業からの承認をもらわないと報酬が得られないようになっています。
承認率の低い案件は、2回目以降の購入・申込に不備があった、返品やキャンセルがあった、など広告主の却下条件に該当しやすいパターンが多いということ。
この場合「他の案件に変更する」ほうがよほどましなのです。
ターゲットを見誤っている・ページの目的を理解していない
ターゲットを見誤り、ページの目的を理解しないと、成約は発生しないようになっています。
例として先ほどの高額報酬の不動産物件案件を挙げてみようと思いますので参考にされてみてください。
- 案件のポイント:ポータルサイト経由からの申し込みとは違う
- 案件の想定検索キーワード:任意売却など
この案件はスーモなどの一般的不動産ポータルサイトでは売りにくい物件を売る場合の不動産物件で、何らかの事情で家を売却しなければいけなくなった場合で活用されるサイトです。
ターゲットユーザーは、いわくありげ付きの物件であることを了承して物件購入を検討する人です。
一般的な不動産のポータルサイトと同じ「間取り・価格・築年数」と言ったような条件だけを書き連ねるような売り方では売れない案件となります。
ポイント
ターゲットユーザーを見誤っている限り、アフィリエイト記事の情報もどこか的外れになっている可能性が高いと言えます。
クロージングの前に離脱されている
アフィリエイトサイトはユーザーが知りたいと思っている情報を提示していないと「探している情報が書かれていない」と判断され、ついには離脱されます。
ユーザーはせっかちです。1つのウエブサイトに必要な情報が書かれていなければ限りなく別なサイトで情報を探し求めます。
例えばアフィリエイトの成約が発生しないと悩んでいる人が欲しがっているのは原因と対策です。
この場合最も離脱されやすいアフィリエイト記事は、「アフィリエイトとは何かを長々説明してから最後にようやく原因や対策を少しだけ提示している」といったような特徴をしています。
他のサイトでリンクを踏ませてしまっている:自サイトでクロージングできていない
ユーザーが自サイトにアクセス・アフィリエイトリンクもそれなりにクリックされて成約数もある、けれど承認されない、といったような場合は、
他のサイトでアフィリエイトリンクを踏ませてしまっている可能性もあります。
例えば以下のようなパターンです。
よくあるユーザーの動き
- 自社サイトAでアフィリエイトリンクをクリックしたもの、公式サイトに行ってみたらAの情報がどうやら間違っていた
- 他社サイトBに行って正確な情報が書かれていたため、Bでアフィリエイトリンクを再度踏んだ
- AでもBでも成約は立ったけれど、結局承認はBに持って行かれ、Aでは却下となった
このパターンは自サイトでユーザーが満足できるだけの情報が網羅されていない証拠です。
他のサイトに承認を持って行かれるのはかなり悔しい話ですが、「ユーザーが最期にリンクを踏んだサイトに承認を持って行かれる」のは変えられないわけですから、ユーザーを逃さないようにコンテンツを充実させるしかありません。
アフィリエイトの基本の認識のズレを修正
以下のような基本的な商品情報を網羅したウエブサイトで有名どころを挙げるならば、楽天市場やアマゾンなどでしょうか。
基本的商品情報
商品名・価格・機能やサービス内容・大きさ・耐用年数・レビューなど
楽天やアマゾンと同じような情報を並べて、ユーザーが個人のアフィリエイトサイトからモノを購入するパターンはゼロです。
この基本中の基本を外している限り、なかなかアフィリエイトでの成約は勝ち取れません。
アフィリエイターは「商品を使った未来がどうなっているか」を十分伝える必要があります。
ユーザーは「アフィリエイターの体験が自分の求めている未来だった場合」に喜んでアフィリエイトリンクをクリックして商品を購入しようとします。
これが楽天やアマゾンのどこを探してもない情報であり、ユーザーが個人のアフィリエイトサイトから商品を購入する理由です。
2月8月、いわゆるニッパチの場合は静観
「2月・8月」というのもアフィリエイト報酬が発生しにくい時期があると覚えておくと不安も緩和されると思います。
2月8月はビジネス全般で売り上げが低下する時期と言われているからです。
2月は新入学期前で物入りが多くそして年度末で人の動きがある時期。8月はお盆休みが入り「日本全体がお休みモード」だからでしょうか。
ジャンルによってこれらの影響を受けやすいパターンもあり、この場合翌月にはいずれ元に戻ります。
この時期は「ああニッパチか」くらいに思ってやり過ごし、他のジャンルで成約を発生させられるように注力した方がマシです。
まとめ:アフィリエイトの成約が発生しないのはユーザーを意識していないから
アフィリエイトの成約が発生しない原因をいろんな視点でお伝えしてきました。
全ての原因に共通するのは「ユーザーを意識しきれていない」といった点に集約されます。
とは言えアフィリエイトをスタートしたばかりの時は作業だけで手一杯だと思います。
疑問に思ったことがあればご遠慮なくご質問ください。
ただし、法令違反・公序良俗に抵触するご質問には一切お応えしません。
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