ロングテールキーワードの選び方として、ビッグ&ミドルキーワードを意識した上で選ぶことの大切さや具体的な作業内容、選んだロングテールキーワードでの記事の書き方、そしてそのメリットデメリットもお伝えしています。
ロングテールキーワードの選び方次第で収益の積み上げと安定的な収益が実現しやすいと言われているのでご参考ください。
この記事の信頼性
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ロングテールキーワードとは
ロングテールキーワードとは、以下のような特徴をしたキーワードを言います。
ロングテールキーワードの特徴
- 月間検索ボリュームが1000以下
- 複数語の組み合わせ
下のように検索ボリュームは少ないながらもコンバージョン率が高い傾向があり(後述)、ブログで収入を得たい人にとっては収益化しやすいのがロングテールキーワードです。
検索ボリューム | コンバージョン率 | |
ビッグキーワード(キャンプなど) | 多 | 低 |
ミドルキーワード(キャンプ ギアなど) | 中 | 中 |
ロングテールキーワード(キャンプ ギア おすすめなど) | 小 | 高 |
実は世界中で検索されている膨大なキーワードの中でビッグキーワードはそれほど多くありません(2割程度)。
むしろ複数の語句の組み合わせでできたロングテールキーワードの数の方が圧倒的に多くなっています(8割)。
ロングテールの語源は上の図の通り「長いしっぽ」
誰もが知るアマゾンはもともと「インターネット上での書店」でした。
少数の大ヒット作品だけでなく、少数の人が購入する本の数を徹底して増やして行って巨大なECサイトに展望して行ったと言います。
数少ないビッグキーワードではなく、ニッチでコンバージョンが狙いやすいロングテールキーワードによる記事をたくさん投入して収益の積み上げをしていくく戦略が見直されつつあります。
ロングテールキーワードの選び方
ここでは「キャンプ 初心者」といったキーワードを例にしてロングテールキーワードの選び方の流れを解説します。
ロングテールキーワードの選び方①グーグルキーワードプランナーから
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1グーグルキーワードプランナーでキーワードをチェック
ここではグーグルキーワードプランナーを使います。
「新しいキーワードを見つける」をクリック。
検索枠に「キャンプ 初心者」を入れると、「キャンプ初心者」を含む複数の語句の組み合わせが一覧になって表示されます。
キーワードプランナーで表示したロングテールキーワードの一覧を画面右端の「キーワード候補をダウンロード」をクリックしてスプレッドシートをダウンロードしておきます。
step
2キーワード一覧を整理
このロングテールキーワードのうち、100~1000以下のボリュームのキーワードだけを選んで以下のように整理します。
より関連性の高いキーワードをまとめて整理
- 天候・四季に関するキーワード:「冬 キャンプ 初心者」「キャンプ 初心者 雨」
- 泊まり方:「キャンプ 初心者 コテージ」「キャンプ 初心者 車中泊」
- アイテム:「キャンプ 手ぶら 初心者」「キャンプ 持ち物 最低限」
- 誰とキャンプするか:「キャンプ 初心者 ファミリー」「ソロキャンプ 女子 初心者」
スプレッドシートはマスを色付けすると整理しやすい
上のようにキーワードの整理をしてから記事を投稿していくと、ブログ全体の骨組みが強固になり、いずれブログ全体の評価も上がっていきます。
ロングテールキーワードの選び方②グーグル検索の関連キーワードから
グーグルの検索枠にミドルキーワードを打ち込んでみましょう。
「キャンプ 初心者」を例にすると、以下の通り8つの関連キーワードが検索結果の一番下に表示されています。
さらに「キャンプ 初心者 家族」をクリックしてみると、さらに以下のような関連キーワードが表示されました。
「家族でキャンプをしようとしている初心者」に需要があるキーワードは以下のキーワードであり、これらの関連キーワードを意識しながらブログを書いていくと評価されやすいコンテンツになりやすいです。
家族でキャンプをしようとしている初心者に需要がある関連キーワード
- 手ぶら
- テント
- 道具一式
- 便利なグッズ
- おすすめのグッズ
- 必需品
ロングテールキーワードの選び方③aranakijyakeから
aramakijyakeは無料で使える検索ボリュームチェックツールで、検索ボリュームチェックをができるのと同時に、その関連キーワード表示とボリュームチェックもできる便利なツールです。
検索枠に「キャンプ 初心者」と入れてみました。検索ボリュームの他に、関連するロングテールキーワードも表示されています。
▼「キャンプ初心者」の検索結果
この関連キーワードをクリックすると、この検索ボリュームも確認できますので便利です。
▼「キャンプ初心者持ち物」の検索結果
aramakijakeはグーグルキーワードプランナーほどの精度や緻密さはありませんが、ある程度使えると実感できるでしょう。
ロングテールキーワードの選び方④関連キーワードツールから
関連キーワードツール(ラッコキーワード)はロングテールキーワード候補を一覧で表示できる便利な無料ツールです。
「キャンプ初心者」と検索枠に打ち込んでみると、以下のように381個の関連キーワードが表示されました。
画面右端にある「CVSダウンロード」のボタンを押せば、エクセルファイルでロングテールキーワードのリストをダウンロードできますので、キーワードの整理にも役立ちます。
表示された関連キーワードは、前述aramakijyakeで検索ボリュームを確認、1000以下のロングテールキーワードが見つかったら候補に入れておくといいでしょう。
ロングテールキーワードを選んだらさっそく投稿
さて、ロングテールキーワードを選んだら記事を書いてみましょう。
ブログ初心者の場合は「何を書いたらいいのかわからない」と思いがちではありますが、記事の方向性を知る術(すべ)として以下2つを意識されてみるといいのではないでしょうか。
- Q&Aサイトでロングテールキーワードにあるユーザーニーズを知る
- ライバルサイトを参考に
- 動画コンテンツを参考に
Q&Aサイトでロングテールキーワードにあるユーザーニーズを知る
Q&Aサイトで良く知られる知恵袋でこのロングテールキーワードを打って検索してみると、記事の方向性が定まるのでとても便利です。
「キャンプ 初心者 家族」といったロングテールキーワードでブログを書くとして、知恵袋でこのキーワードを検索してみたところ以下のトピックがヒットしました。
キャンプ初心者です。
小学生+幼児を含む家族5人でキャンプできるテントの選び方で迷っている、他必要最低限のグッツも知りたいので教えてください。
「テントは初期費用が高額なので最初はコテージ泊がおすすめ。初心者のうちはグッツの購入で調理器具などは家のモノを活用し、場数を踏みながら必要と思った時・徐々に揃えるのがおすすめ」
他の「キャンプ 初心者 家族」の知恵袋の質疑応答のトピックを見てみても、大方は「グッツを今買い揃えるかどうか迷っている」といった内容でした。
ポイント
こうしてQ&Aサイトを見てみると、キャンプグッツを購入するかどうかのポイントや、代用品などの候補を挙げながらコンテンツを作成して行けばいいことがイメージでき、記事の方向性が定まってとても参考になります。
ライバルサイトを参考にしてロングテールキーワードの記事の内容を検討
実際に検索してみて上位表示されているライバルサイトをチェックするのも大変参考になりますし、ブログ初心者でもハイクオリティなコンテンツを作成できるようになります。
この検索結果こそがそのロングテールキーワードで評価されている内容ですので、じっくり参考にさせてもらいましょう。
記事執筆の流れ
- 記事キーワードを検索枠に打ち込む
- 1~10位までのサイトをチェックしていく
- 2の内容を「全て網羅」してコンテンツの内容を検討
- 独自性を盛り込む
検索結果に表示された「動画コンテンツ」も参考にしてみる
最近のウエブ検索結果には、動画コンテンツもかなり表示されるようになりました。
前述してきた「キャンプ 初心者」の検索結果にもyou tubeの動画がいくつか表示されており、コメントには「この動画には20件の重要なシーンがあります」とあります。
この重要なシーンをチェックしてみると、先ほどの知恵袋で登場したキャンプ初心者が揃えるべきグッツ「家のモノを活用する」といったポイントが解説されていました。
ポイント
視覚的にわかりやすさを伝えていくコンテンツを作成する上では動画からヒントをもらうことも結構あるのではないかと思います。
ほか以下のコンテンツでも詳しい記事の書き方を解説していますので参考にされてみてください。
ロングテールキーワードを使うメリットとその逆
ロングテールキーワードにもメリットとデメリットがあります。最後にこれをご紹介します。
ロングテールキーワードを使うメリット
ロングテールキーワードを使ってブログ記事を書くメリットは以下の通りです。
- CV率が高い
- ビッグ・ミドルキーワードの評価つながるる
- 上位表示されやすい
- 安定的アクセスが見込める
- コンテンツが作成しやすい
- ★★リスティング広告出稿するときに「超お役立ち」
CV率が高い
上述してきたようにロングテールキーワードは検索意図が明確でユーザーが何を求めているのかが把握しやすく、それゆえにコンバージョン率が高いというメリットがあります。
「キャンプ 初心者 揃えるもの」といったロングテールキーワードでコンテンツを作成するならば、キャンプ初心者に向けておすすめのキャンプグッツの物販もできます。
これが「キャンプ」といった一語だけによるコンテンツの場合はターゲットが初心者なのかどうかも漠然としてしまい、ピント外れなコンテンツになりがち・コンバージョン率を下げる要因にもなるのです。
ビッグ・ミドルキーワードへの評価につながる
ブログのテーマ・そしてカテゴリに関連するキーワードを意識して記事を投稿して行けば、必然的にミドルキーワードの評価に繋がり、ブログ全体への評価にもつながります。
上位表示されやすい
ビッグキーワードは大企業が上位を占めており、個人運営のブロガーはほぼ確実に太刀打ちできないようになっています。
このため記事単体でビッグキーワードの上位表示を目論んではなりません。
一方ロングテールキーワードは大企業が積極的にはやりたがらないキーワードで、個人運営のブロガーにとって大いに勝算があります。
「大企業も最近はロングテールキーワードにエントリーしている」といった意見や傾向もやや見受けられます。
大企業のコンテンツは単発ライターに執筆させていることが多く、決まってそれらのコンテンツは薄くどこにでもある内容が多いです。
検索結果の1~10位までに個人ブログが入っていたら、大企業のコンテンツがそれより弱い証明ですので、入り込む余地はあります。
安定的アクセスが見込める
ロングテールキーワードは検索ボリュームが少なく比較的上位表示しやすいので、一度上位表示されたなら安定的なアクセスがもたらされます。
また一記事の評価が下がってしまっても、いくつものロングテールキーワードの記事を投入していればブログ全体のアクセスに占める減小率も少なくて済むので「ブログ全体のアクセス」も安定します。
これは長い目で見るとリスクヘッジの意味でもかなり重要な視点です。
さらにロングテールキーワードは強いお悩み解決の手段として検索される場合が多く、少ないながらも通年にわたってアクセスが見込めるというメリットもあるのです。
コンテンツが作成しやすい
ロングテールキーワードは3個ほどの複数語句の組み合わせのキーワードなので、検索意図が把握しやすく比較的簡単にコンテンツが作成できます。
検索意図が把握しやすいとは、「閲覧者が何を知りたいかが明確、その解決策となるコンテンツを用意しやすい」という意味になり、上述してきたようなリサーチ・用意にかける時間や労力も比較的少なくて済むというメリットにもつながります。
検索意図が明確なゆえにそれに合致するコンテンツが作成しやすく、コンバージョンにつながる記事の骨組みを想定しやすいとも言えるのです。
リスティング広告出稿するときに「超お役立ち」
最後に本当は教えたくないロングテールキーワードのメリットをご紹介します。
ロングテールキーワードでブログ記事を書き、検索上位を獲得したりそこから物販が動いた実績があるならば、リスティング広告出稿に超お役立ちになります。
そのロングテールキーワード単体でグーグルリスティング広告を打てば、かなりの物販が動くと予測できるからです。これはちょっとしたスキルが必要になるので、以下のPPCテキストをお勧めいたします。
ロングテールキーワードを使うデメリット
ロングテールキーワードでコンテンツを作成していくにあたり、デメリットになりがちなのは以下の4点です。
- 大きなアクセスは期待できない
- 大きなCVにつながりにくい
- 結果が出るまで時間を要する
- 重複コンテンツになりがち
大きなアクセスが期待できない
上述してきたようにロングテールキーワードは月間検索ボリュームが1000以下、実質100~500程度のボリュームしかないキーワードゆえに、一記事あたりに爆発的なアクセスはもちろんありません。
ロングテールキーワードの記事を書き溜め、ブログ全体で見たとしても頑張った割にはアクセスが少ないと感じる場合もあると思います。
大きなCVにつながりにくい
ビッグキーワードのように検索ボリュームが多いキーワードを扱えば、その中から一定数モノを買う人も浮上し、トータルで見たときにコンバージョンが良かったといった結果に結びつきやすいでしょう。
一方、ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ないゆえに、そこからモノを購入する人の総数はビッグキーワードの場合よりは少なくなります。ゆえに大きなコンバージョンにつながらないといった側面もあるのです。
成果が出るまで時間を要する
少ないアクセス・少ないコンバージョンを狙っていくロングテールキーワードは、収益化できるのは早くて執筆から半年後・まとまった収益が見込めのは1年後くらいになります。つまり成果が出るまで時間がかかることになります。
これはアマゾンのサクセスストーリーに学ぶところが大きいように思います。
「数少ない大ヒット商品にスポットライトを当てるよりも、ひと月に数個しか売れない商品の品ぞろえを際限なくした結果、莫大な収益化が実現した」といった彼らのやり方のことです。
重複コンテンツになりやすい
ロングテールキーワードはニッチ、上述したように「同じ内容を意味しているけれど検索語句が違うだけ」といった検索パターンは多いです。
これは検索エンジンが嫌う重複コンテンツの生成につながりやすく必然的に双方の記事同士で評価の奪い合いが起こりやすくなってしまいます。
注意してキーワードの検索意図を汲み取ってコンテンツ追加の是非を問う必要があるでしょう。
同じ意味合いのキーワードの一例
- 「キャンプ 初心者 家族」と「キャンプ 初心者 ファミリー」
- 「初キャンプ 持ち物」と「初めてのキャンプ 持ち物」
まとめ
ロングテールキーワードの選び方として以下の流れでコンテンツをお送りしました。
- ロングテールキーワードとは何か?
- ブログ全体を想定したロングテールキーワードの選び方
- 選んだらこれを参考にしてブログを書こう
- メリットデメリット
ご参考
私自身は一般的なロングテールキーワードの記事で得られたデータ(サーチコンソールなど)を、リスティング広告の出稿と物販による収益化に結び付けるといった横展開をしてきました。
ロングテールキーワードの記事が上位表示され出し、データが蓄積して行けばこうした活用の仕方もあります。
ご参考ください。